アルファのエンジンは4気筒、6気筒どちらも高回転が得意で、エンジンが常に「回ろう回ろう」としているように感じます。また、排気音というかエンジン音も独特で、負荷が掛かっていない時は「ロロロ?」っていう感じの音なのですが、ひとたびアクセルペダルを踏むと「くおぉぉぉっ」とマイナーキーで奏でてくれます。この音を聞くたびに、アドレナリンがドパー、ドパーと出て、その度に「あぁ、アルファに乗ってて良かった」と溜飲を下げる訳です。しかし、不思議なもので、助手席や後席に乗る同乗者にとって、この音は特に気持ちよくも無く、不快でもない、強いて言えば、まったく気にならない音らしいと言うことです。この辺もアルファならではと言えるんではないでしょうか。
もちろん156の魅力はエンジンだけではありませんよね。エンジンよりもデザインを先に挙げる方も多いかもしれません。156が登場した1998年、そのデザインはかなり衝撃的でした。時のアルファ・デザインセンター(チェントロ・スティーレと呼ばれる)を率いていたウォルター・デ・シルバと言うデザイナーは、156を発表したことでスター・デザイナーの仲間入りを果たしました。アルファロメオの伝統を取り入れつつも非常にアグレッシブな顔つき。クラシカルなサイドビューの中にもドアノブなどの拘りを忘れていません。ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを獲得した大きな要因のひとつに、このデザインがあったことは疑いようもありません。また、アグレッシブなデザインは古くなったり、飽きるのが早いと言うケースが、見受けられますが、156は違いましたね。発売開始から8年も経ったというのに、今見てもカッコいいって言うのは、156のデザインが「本物」だと言う事の証明ですよね。蛇足ではありますが、156で好評を得たデ・シルバは1999年166を、2001年に147を発表しました。この166は156の陰に隠れて、あまり評価されなかった(と言うか売れなかった)のですが、ボディサイドに大きなエグリが前から後ろまで入っていて、やはり挑戦的なデザインでした。最近のBMWはこの「エグレ」と「エッジ」を大胆に使って、挑戦的な企業イメージを獲得することに成功したように見えますが、「アルファの方が先だ!」と思うのはアルファ好きのエコひいきが過ぎますでしょうか? |